正月 初芝居

子供3人を引き連れて、歌舞伎を見に新橋演舞場まで足を運んでみたんである。

心配だったのはまだ幼稚園児の長女。悩んだんであるが、席も2階の目立たないところにしてもらい、「絶対ごねるな」と念を押しての歌舞伎デビュー。

演目で一番心配だったのが、『封印切』coldsweats02

だいたい話の内容が、小学生に言って聞かせていいものなのか?という代物で・・・・sweat02

金持ちのボンボンが遊女に入れあげて、身請けするのにお金がなくて・・・・・

ってどう説明するよ???

しかも多分そうとう退屈するだろうし。

・・・・・・などと思っていたのだが、イヤホンガイドのおかげもあってか、なんとか大筋は理解できたらしく、長男なんかはじっと見入っていた。

けれど、獅童の忠兵衛って・・・・まるでコメディって感じで、特に猿弥の八右衛門とのやりとりなんかは、舞伎っていうよりも漫才見てるみたいで、『封印切』ってこんなんで良かったんだっけ??と思ってしまいました。gawk

まあさすがに手をつけちゃいけないお金の封を切ったところは、なんとか見せたかな、と。心配していたよりは頑張っていましたが、やっぱりまだまだだよな~~。

だいたい獅童は、まだ演舞場には来ちゃいけないでしょう。お正月は浅草に行ってなさ~~い、と。

本当だったら勘太郎が演舞場にいたっておかしくないくらいなんだと思うけど・・・・

逆に期待していたよりもチグハグだったのは海老蔵の弁天小僧。weep

これはセリフの言い回しが命とも言える芝居なんだけど、海老蔵、唄いすぎ。

・・・のわりには、盗賊の本性を現してからの南郷力丸とのやりとりなんかは、絶対地でやってるだろっ!ってくらいリアルなチンピラで愛嬌がないんだよな~。

やっぱり弁天は愛すべき悪役でなきゃねheart

ダンナも言ってたけど、海老蔵はいい役とそうでない役の差が激しい。

子供たちは最後の大立ち回りがお気に召したらしく、終わりよければすべてよし、といったところでしょうか。happy01

芝居なんか絶対飽きるだろうと思っていた次男が、意外にもよく食いついて見ていたので、これからもちょくちょく連れて行こうと思っております。

次は来月歌舞伎座の蘭平物狂いかな。

| | コメント (0)

夜の部はオバケものだから見ないのよ。新橋演舞場。

久しぶりに足を運んだ新橋演舞場。

妹と一緒にのんびりお弁当買って、のんびりロビーに入り、トイレに行って、

「あ、まだ開演まで時間あるね~」

などとのんびりロビーでくつろぐ・・・

がっ!!

実は開演時間はとうに過ぎていたんであった・・・・

11時開演を、なにを思ったか11時半と勘違い。

観劇歴16年のワタクシ、痛恨のミスっ!!

どうりでロビーにお客がいないなあと思ってたんだよ~~~。

・・・・・で、『毛谷村』の最初の20分、見逃すっ!!

ワタクシ的には今回の楽しみは『藤娘』なんであった。

ま、福助が踊る。ということは二の次にして、『藤娘』の舞台演出が大好きなワタクシは大いに期待していたんであるが、そこはやはり歌舞伎座の舞台と比べてしまうとスケールの違いがあまりにも顕著。

う~~~ん、ビミョーにしょぼい。

そしてやはり福助はどうだ。

手踊りのあまりのクネクネぶりには、

ヘ、ヘビ女か??

と思ってしまった。

この人はねえ、どこかすれた年増のような役とか、普通じゃない人の役のほうが似合ってるような・・・・。

目つきがどこかいっちゃってる『藤娘』っていうのはどうだろう。

生娘役は無理だな・・・・

やっぱり『藤娘』は雀衛門が一番ですよ。

一方吉右衛門はいつ見ても安心。

『一本刀土俵入り』。前半の田舎の力士の朴訥なしゃべり方だけで妙に涙を誘ってしまい、後半10数年後の打って変わって颯爽とした姿(力士にはなれなかったらしい)にはあまりのかっこよさに卒倒しそうになりました。

夜の『四谷怪談』の伊右衛門(お茶ではない)も初役のようだけど、きっと思い切り悪い奴なんだろうな。

見たあとにいつもすがすがしさを感じるのはやはり染五郎。

ほぼタメだし、学生時代から見ているから親近感があるんだよねえ。『一本刀~』では親分の手下役だからちょっと悪い奴なんだけど、

悪い奴でもすがすがしい。

って言うかやっぱり白塗りが良く似合う。(踊りの『三社祭』では、ああいう化粧なのか、ヒゲの濃いのが目立っちゃって若干ドロボウチックに・・・・惜しいっ!!)

『毛谷村』では吉右衛門(初代だけど)の当たり役を演じていたが、この人はゆくゆく高麗屋(自分とこの家)だけでなく播磨屋(叔父にあたる吉右衛門の家)の芸も継承していくのだろうか。(吉右衛門のところは跡継ぎがいないからね)

なかなか大変だろうけど、この人にはホント大きくなって欲しいです。

なかなかよろしゅうございました。

・・・・歌江が生きていたのは奇跡。

| | コメント (0)

未来の名優

先月、新橋演舞場で久し振りに染五郎(以下 染)を見た。

『法界坊』の最後、双面水照月で法界坊の霊と野分姫の霊の2役を踊っていたのだが、

「なによ~、やっぱりいいじゃないのよ~。そめ。」

・・・・と、ちょっと成長した彼の姿に感心していたところ、今月の歌舞伎座では『船弁慶』を踊るとあって、

「こりゃ見に行かなきゃいかんでしょう。」

・・・とばかりに早速出かけた次第である。

・・・・いや、良かった。

勝手にメインに位置づけしていた『船弁慶』もさることながら、話が小難しそうであまり気に留めていなかった『御浜御殿』が秀逸。

話は実際難しい。ひと言でいうなら

ウラ忠臣蔵・・・?(・・・・・って実際外題は『元禄忠臣蔵』ですから、当たり前っちゃあ当たり前なんですけど)

ほとんどセリフ劇なので、内容を熟知していないとなかなかついていけないレベル。

・・・・・それでも。それでもだ。

チラシのウラでしか内容をチェックしていなかったワタクシがイヤホンなしでもぐいぐいと引き込まれ、しまいにはうっすらと涙さえ浮かべてしまったのは、役者の技量によるところとしか言いようがないんである。

天晴れ、染五郎。

・・・ちなみにこの演目の綱豊卿役では定評のある仁左衛門も、いかにも人格者って感じ。時代が時代なら上司にしたい人ナンバー1間違いなしとみた。

『船弁慶』では、静御前と知盛(亡霊)の2役をこなす染であるが、静御前は

・・・・サイボーグ???

という感じであまりピンと来なかったわけであるが、さすが知盛は圧巻。

・・・・っていうか、それは席が花道七三のホントすぐ脇だったからか。

でもあまりの迫力で、花道のちょうどワタクシの目の前で染が長刀をブンブン振り回すんであるが、飛んできやしないかとヒヤヒヤするくらいのもんでした。(でも仮に本当に飛んできて流血沙汰になっても、染なら許す

今回ホントいいもの見せてもらいました。

一緒に観劇をした友人(ワタクシに歌舞伎のイロハを教えた師匠)、は

「染も落ち着いたよ。」

・・・・と。ワタクシもそう思う。

確かに20代から結婚するくらいまでは、きっと自分でも進む道をいろいろと模索していたんじゃないかと。なんとなく地に足が着いてない感じがして、その間はやっぱり染の芝居を見ても、あまり残らなかった感があった。

家族もできて、自分も役者としての自信がついてきたんだろうか。

染ならきっと大丈夫、とワタクシは確信を持って言えるんである。

これからの活躍に期待大っ!!

| | コメント (0)

好青年

半月ほど前のこと。ワタクシたちが結婚した時に仲人を務めてくださったダンナの上司が急に亡くなった。

会社の職種上、お葬式には歌舞伎役者も何人か姿をみせていたのだが、その中に勘三郎の息子の勘太郎が。駐車場で遠目で見ただけだったんであるが、背が高いのもあって非常によく目立っていた。

しかし彼が目立っていたのは背の高さだけではない。

たたずまいと言うか、雰囲気からして「好青年」振りをプンプンと匂わしていたのだ。

もう立っているだけで人柄が伝わっちゃうような感じ?!

・・・・まあテレビでの露出もそこそこある人なので、彼の誠実さとか真面目さは歌舞伎ファンならある程度知っているわけだし、実際ワタクシも彼の舞台を見て「勘太郎はいい役者になるねえ・・」と以前から感じてはいたのだが、それにしてもあそこまでいい青年だとは思わなかった。しかも遠目で一瞬見ただけで。

その感覚は決して女性としてホレたわ!!と言うことではなく、飽くまでもうちの子供たちもあんな青年に育って欲しい!!という1人のオバチャンとしての目線なのである。もし子どもらがあんなふうになったら、もう言うことなしですわ。

これからの勘太郎におおいに期待するところである。

| | コメント (0)

松本幸四郎 in スマステ

遅まきながら、録画しておいた先週のスマステをチェック。

松本幸四郎、自らの役者人生を語る。

なんか出てきただけで、役者オーラ大放出。素の状態でも語り口は舞台調です。

ワタクシから見た幸四郎、歌舞伎役者としては残念ながら評価は高くありません。歌舞伎だけに限って言えば、正直お兄さんの吉右衛門のほうが断然上だと思う。

言っとくけど、弁慶役者は吉右衛門だよ。

逆に言えば外国劇に関しては素晴らしいと思います。なんだろう、あの独特の台詞回しが外劇のほうが合ってるのかなあ。歌舞伎の舞台だと、時々なに言ってるかわからないことがあるんだよね。

『アマデウス』や『オセロ』、どちらも良かった。幸四郎の真骨頂を見た思い。芝居としても考えさせられたし、いまだに印象に残っている舞台のひとつです。代表作とされる『ドン・キホーテ』。・・・・ごめん。一度見に行ったけど、このお芝居だけはわからなかった・・・おそらくワタクシには一生理解できない芝居かも・・・・(涙)

番組最後に「こういう番組に出て自分もとても感動した。」と涙ぐんでいたが、自分の話に感動したってこと?すごいな。

それでも、この番組を見ていた人たちにお芝居の素晴らしさが少しでも伝わったなら、それはそれで大成功だと思う。来週も引き続き幸四郎丈出演。お楽しみに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

獅童よ、どこへ行く?

先日、三越歌舞伎の宣伝を見て驚いた。

『女殺し油地獄』の与兵衛に獅童が・・・

アンタ、できんの?ちゃんとできんの?

すんごい不安。

別に獅童のファンでも何でもないんだけど、映画で注目されるようになって今に至るまでをみてると、彼はこれからどうしたいんだろう、と思うのだ。

歌舞伎をするにしても、経験が少なすぎる。学生時代に獅童が舞台に上がったなんて、ワタクシの記憶にある限りでは片手で数えるくらいしかなかったように思う。それが突然大きな役を振られてもできないのは当たり前。以前浅草歌舞伎の時に、稽古風景を追った番組を見たけれど、危なっかしくて見ているこっちがハラハラした。

境遇としては彼は確かに恵まれていないのである。お父さんは役者を廃業しているし、錦之介が叔父さんだとはいっても映画に走ったわけだから、多分今の彼の周りで、熱心に仕込んでくれる役者はそうはいないだろうと思う。そういう意味では気の毒ではあるのだが。

染五郎みたいに基本があって、「将来は歌舞伎一本で!」と本人が明言しているなら別の劇団の舞台に出ようが映画に行こうが安心なところなのだが、獅童はなあ・・・・

歌舞伎を片手間にするつもりなら、いっそのこと手を出さないで欲しい。(ほかの役者。って言うか歌舞伎そのものに対して失礼。)逆に本当に歌舞伎をやりたいんなら、いちから出直すつもりで真剣にやって欲しいと思う。テレビ・映画は禁止。

獅童の場合、それくらいの覚悟がないとダメ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夕方の染五郎

子供たちも小学生になりいつまでも『お母さんと一緒』という年でもなく、従って最近は夕方のNHK教育にとんとご無沙汰だった。

先日たまたまテレビをつけたところ、染五郎が踊っていた・・・子供番組で。

アンタ、こんなとこでなにやってんの?

気分は思いっきり近所のおばちゃん感覚である。

ここ数年、NHKで『日本語であそぼ』という子供向け番組をつくっていて、その中で俳句や有名文学の一節を紹介したり歌舞伎や狂言などをとりあげ、君たちは日本人なのよ!そして日本にはこんなスバラシイ文化がたくさんあるのよ!と一生懸命アピールしているんである。

ワタクシ的にはおおいに結構。どんどんやりなさい。と番組プロデゥーサーのような気持ちで暖かく見守っているんだが。

それにしても、染五郎もこういう番組に出るようになったか・・・・子供もできたしな。とちょっと感慨深げな気持ちだった。

学生時代から彼の舞台を見ていて、青年らしいまっすぐで一生懸命な姿がとても好きだった。同世代ながら、彼の舞台を見てこっちもエネルギーをもらったことも何度もある。

あれから10数年たち、今も時々彼の舞台を見るけれど、落ち着いたんだなあ・・・頑張ってるんだなあ・・・・としみじみ思う。役者としてはまだまだ中堅クラスにも至っていないのだが、染五郎なら将来安心。歌舞伎界を背負って立つ中心の一人になることは間違いないと見た。

因みに言えば、勘三郎の息子たち、勘太郎・七之助もいい役者になる。(断言する!)先日見た演舞場では亀治郎が大健闘。な~んだ。みんな、なかなかやるじゃ~ん。

ただなあ・・・獅童がなあ・・・・どうすんの?獅童。どうすんのよ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)